堀内長玄覚書(第二十六集)百五十五番百五十六番

堀内長玄覚書第百五十五番
明和二年(1765年)光専寺の本堂の登り段橋が今年になっても出来ておりません。
私も親の玄信様の享年と同じ年になり、ここまで生きてこられたのも御縁と思い、
せめて少しでも御礼ご報謝させていただこうと思い、いわれの宮(中曽司の磐余神社か)で大松一本買い受け、坊城村の大工伊右衛門により、完成いたしました。
これもご両親のお陰と思い、有難い事でございます。

堀内長玄覚書第百五十六番
明和二年、曽我の森の石灯籠を再興いたしました。
これは、以前に先祖の長玄様が万治元年(1658年、106年前)にまた、先祖の寿意様が、元禄九年(1696年68年前)に寄進された物ですが、近年粗末になり、崩れて台と竿と、屋根とが森の中にあると言った状態でした。
そこで、今回私が新たに寄進いたしました。
(添付書き 毎年十八夜に灯りをともし、さてこの後は粗末に致すまじく候)
※注 この石灯籠、今も宗我都比古彦神社の参道脇に立っています。